(2025/12/15)
積水ハウス・リート投資法人が、第22期(2025年10月期)決算を発表した。 第22期は、米国の住宅「シティリッジ」のSPC追加出資と国内の住宅6物件を取得する一方、「赤坂ガーデンシティ」等オフィスビル2物件を売却した。SPCの配当収入が増加したが、売却した物件の賃貸収入の減少、住宅2物件の減損損失、支払利息の増加等により、前期比6.0%減益。税会不一致に伴い一時差異等調整引当額507百万円を利益超過分配金として加算、また自己投資口の消却により投資口数1.2%減少を反映し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は2,329円となった。 期末のポートフォリオは141物件、資産規模(取得額合計)は5,515億円、有利子負債比率は47.0%。 併せて新たに物件入替えを発表した。 取得する物件は、「プライムメゾン用賀砧公園」等国内の住宅7物件、取得額は計300.4億円。売主はスポンサーである積水ハウス。 一方、売却する物件は、「エスティメゾン恵比寿」等国内の住宅12物件、売却額は計252億円。売却先は外部のSPC。 第23期(2026年4月期)は、上記12物件の他「御殿山SHビル」の一部を売却する。売却益7,684百万円計上により、前期比25.6%増益を見込む。売却益を全額分配し、更に一時差異等調整引当額2,616百万円を利益超過分配として加算し、1口当たり分配金は3,384円と前期比45%増となる見通し。 第24期(2026年10月期)は、「御殿山SHビル」の一部を追加売却する。前期に取得する物件が通期寄与するが、物件売却益の減少により、前期予想比32.4%減益を見込む。一時差異等調整引当額137百万円を利益超過分配金として加算し、1口当たり分配金は1,908円となる見通し。 目標であった2026年10月期の巡航分配金1,500円の達成目処が付いたことから、次の目標として、2029年10月期の巡航分配金1,600円を設定。引き続き国内の安定成長と米国の積極的成長によるNOI向上、ポートフォリオ質改善を目的として物件入替えを続けるととも、適切なタイミングで公募増資による外部成長も視野に入れる。
| 第22期実績 | 第23期予想 | 前期比 | 第24期予想 | 前期比 | |
| 営業収益 | 19,379百万円 | 22,336百万円 | 15.3% | 17,370百万円 | ▲22.2% |
| 当期利益 | 9,516百万円 | 11,949百万円 | 25.6% | 8,074百万円 | ▲32.4% |
| 分配金総額 (利益超過分配金含む) |
10,023百万円 | 14,565百万円 | 45.3% | 8,211百万円 | ▲43.6% |
| 1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
2,211円 | 2,776円 | 25.6% | 1,876円 | ▲32.4% |
| 1口当たり 利益超過分配金 |
118円 | 608円 | 415.3% | 32円 | ▲94.7% |
| 1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
2,329円 | 3,384円 | 45.3% | 1,908円 | ▲43.6% |
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| 1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
|---|---|---|
| 2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
| 3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
| 4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
| 5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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